特定入所者介護サービス費の利用者負担段階の年金収入等とは

Q)特定入所者介護サービス費の利用者負担段階の年金収入等とは?

A)年金収入等は、「公的年金収入金額(非課税年金を含む)」と「その他の合計所得金額」を合計したものです。

特定入所者介護サービス費とは、低所得者の方が施設利用が困難にならないように申請により、公的介護保険施設の食費・居住費が軽減される制度のことです。また、ショートステイ利用時にも適用されます。

 

対象となる低所得者とは、所得要件と資産要件の2つをすべて満たす方になります。

 

  • 所得要件

住民税非課税世帯の方が対象です。なお、同一世帯ではない(別居の)配偶者が住民税課税の場合は、対象外になります。

  • 資産要件

本人と配偶者の預貯金等資産の合計金額が一定額以下であることが必要です。

 

利用者負担段階は4段階(第1段階、第2段階、第3段階①、第3段階②)に分かれています。

第1段階は、生活保護受給者等が該当します。

第2段階は、年金収入等80万円以下、かつ預貯金額など( 単身650万円以下、夫婦1,650万円以下)

第3段階①は、年金収入等80万円超120万円以下、かつ預貯金額など(単身550万円以下、夫婦1,550万円以下)

第3段階②は、年金収入等120万円超、 かつ 預貯金額など( 単身500万円以下、夫婦1,500万円以下)

 

年金収入等とは、「公的年金収入金額(非課税年金を含む)」と「その他の合計所得金額」を合計したものです。

 

例えば、収入は年金収入のみ、預貯金はゼロ、80歳の独居の場合

  • 老齢基礎年金60万円の方は、「年金収入60万円+その他の所得ゼロ」で第2段階
  • 老齢厚生年金と老齢基礎年金合わせて100万円の方は、「年金収入100万円+その他の所得ゼロ」で第3段階①
  • 老齢厚生年金と老齢基礎年金合わせて130万円の方は、「年金収入130万円+その他の所得ゼロ」で第3段階②

<まとめ>

特定入所者介護サービス費とは、低所得者の方が施設利用が困難にならないように申請により、公的介護保険施設の食費・居住費が軽減される制度のことです。また、ショートステイ利用時にも適用されます。所得要件と資産要件の2つを全て満たす必要があります。該当すると費用負担の軽減となります。