Q. 親の介護になったときのお金の対策として民間介護保険は加入したほうがいいでしょうか?
A. 基本的には加入を検討するのが良いでしょう。
ただし、加入する前に保険料や保障内容をしっかり吟味することが重要です。一般的に、民間介護保険の保険料はやや割高と感じることが多いです。
加入を決める際には、支払い可能な範囲の保険料水準を設定し、保障内容はシンプルで分かりやすいものを選びましょう。また、保険料免除の基準がどうなっているかも確認することが大切です。
介護になる確率を把握してから、保険料や保障内容を基に加入の可否を判断することが重要です。
例えば、70歳~75歳の男性が要介護1以上になる確率は約4.1%です。
これは、40人クラスでいうと1番か2番程度の確率です。80歳~84歳の男性の場合は15.6%で、40人クラスで言えば6番か7番程度となります。
※人口は総務省統計 平成31年1月1日概算値
※要介護者数は厚労省 平成31年1月分介護保険事業状況報告(暫定)
このように、介護になる確率は意外と低いと感じる方もいるかもしれません。
また、ご自身の家族歴(例えば、家族の多くが脳溢血になった場合や、逆に元気で長生きしている家族が多い場合など)を考慮することも大切です。
先ほどの例でいえば、得意科目であれば1番、2番の自信があるけれど、不得意科目では20番以内に入るのが難しいかもしれない、というように、自分自身の背景も考慮して判断することが重要です。
これらを総合的に判断して、民間介護保険への加入を検討するのが良いでしょう。