「最近、親が同じ話を何度もするようになった。」
「通帳や印鑑を探すことが増えた。」
そんな変化を感じると、「そろそろ将来のことを考えた方がよいのでは」と不安になる方も少なくないでしょう。
親と頻繁に会っていると、小さな変化にも気づきやすいものです。一方で、たまにしか会わない場合は、「年齢のせいかな」と思い、気づきにくいこともあります。
子どもとしては心配になり、
「最近、物忘れが増えていない?」
と聞いてみます。
しかし、親は、
「大丈夫。」
「年を取れば誰でもそうなる。」
と答えることも少なくないでしょう。
「いや、それは少しおかしいと思う。」
そう感じても、何度も言えば親子関係が悪くなってしまうかもしれません。
結局、「もう少し様子を見よう」と、そのままになってしまうことも少なくありません。
私自身も父の介護を経験しました。
子どもから見ると明らかに以前とは違うと感じていても、本人は「大丈夫」と思っている。その温度差があるからこそ、将来の話を切り出すことは決して簡単ではありませんでした。
「そのうち」が一番難しい
私の父はアルツハイマー型認知症で、要介護2の認定を受けていました。
今振り返ると、父自身も「少し物忘れが増えたかな」と感じていたはずです。
しかし、それを認知症や介護が必要な状態とは考えておらず、「年齢のせいだから大丈夫」という認識でした。
そこで将来のことを話そうとしても、
「まだ大丈夫だよ。」
という返事が返ってきます。
親からすれば、本当にそう思っていたのでしょう。
だから無理に話を進めることもできず、「もう少し様子を見よう」となってしまいました。
しかし、その「もう少し」が積み重なるうちに、将来の準備を考える時間は少しずつ失われていきます。
施設に入ることになったら、実家はどうしますか?
例えば、親に介護が必要となり、施設へ入所することになったとします。
子どもとしては、
「実家は空き家になる。」
「将来住む予定もない。」
「売却して、そのお金を介護費用に充てよう。」
と考える方も少なくないでしょう。
しかし、その時点で親の判断能力が低下していると、不動産の売却などできなくなる可能性があります。
「施設へ入ってから考えればいい。」
そう思っていたことが、思わぬ壁になることもあるのです。
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元気なうちだからこそ話せることがあります
「もし将来、施設に入ることになったら、この家はどうしたい?」
まずは、この一言から始めてみてはいかがでしょうか。
親が、
「その時は売ってもいいよ。」
と話してくれるのであれば、
「その希望を実現するために、今できる準備も考えておこう。」
という話につなげやすくなります。
民事(家族)信託や任意後見契約などは、選択肢の一つになる場合があります。
子どもだけで抱え込まない
それでも、親が話を聞いてくれない場合もあります。
そんなときは、子どもだけで説得しようとするのではなく、親が信頼している第三者の力を借りることも一つの方法です。
親戚、長年の友人、かかりつけ医、あるいは専門家など、「この人の話なら聞いてみよう」と思える相手がいるかもしれません。
親子だからこそ話しにくいこともあります。
だからこそ、第三者が入ることで前に進むケースも少なくないのではないでしょうか。
このようなお悩みはありませんか?
・親の物忘れが気になる
・介護の話を切り出したいけれど、嫌がられてしまう
・施設に入った後の実家をどうするか考えておきたい
このようなお悩みは、多くのご家庭に共通しています。
私自身も親の介護を経験し、親子で将来の話を進める難しさを感じてきました。
介護費用だけでなく、実家の活用、家族信託や任意後見なども含め、ご家庭の状況を整理しながら一緒に考えます。
まだ相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。
