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親の介護で家計を守るには|親の資産をどう使い、自分の貯金を減らさないか

こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)・行政書士の河村修一です。

 

親の老老介護・遠距離介護を実際に経験した立場から、相続手続きや遺言書の作成、財産管理に加え、介護費用の見通しや保険の判断、老後資金の準備まで幅広くお手伝いしています。

 

「手続きとお金、両方の相談ができる窓口」として活動しています。

 

この記事も、そんなお悩みを持つ方のヒントになれば幸いです。


親の介護で「自分の資産を守る」ために今すべきこと

親の介護が現実味を帯びてくると、まず心配になるのが「お金」です。

「できれば自分の貯金を崩さずに、親の年金や貯蓄の範囲で介護費用をまかないたい」そう考える方は多いでしょう。

しかし、そのためには、親の収入や資産の現状を早めに「見える化」しておくことが欠かせません。


親の収入・資産を整理する

介護が始まってから慌てないよう、親の年金額、預貯金、保険、不動産の有無をあらかじめ確認しておくことが重要です。
もし財産が「自宅しかない」という場合、選択肢は主に次の3つです。

  • 自宅を売却して介護費用に充てる方法。
  • 人に貸して家賃収入を得る方法。
  • 子どもがその家に住む方法です。

ただし、自分の生活拠点がすでに別の地域にある場合、「親の家に住む」という選択は現実的ではありません。
また、自宅を担保にお金を借りながら住み続ける仕組み(リバースモーゲージ)もあります。

介護費用を確保する手段の一つですが、利用できるのは条件を満たす世帯に限られます。
住宅の評価額や地域、年齢などに制限もあるため、検討の際は金融機関や専門家に相談し、将来のリスクを踏まえて慎重に判断しましょう。


元気なうちにどう話すか

親が元気なうちに「お金の話」をするのはとても難しいものです。
多くの親は、収入や資産を聞かれると「何か狙っているのでは」「お金を管理されるのでは」と感じてしまいがちです。


お金の使い方に口を出されるような言い方は、親の自立心を傷つけることにもなります。

話のきっかけとしては、ニュースや身近な出来事を話題にするのが自然です。
たとえば、

  • 「この前、有名な俳優さんが急に倒れたってニュースを見てね。何があるかわからないから、お父さん(お母さん)にも安心して過ごしてもらえるように、少し整理しておこうかと思って」
  • 「知り合いのお父さんも入院したときに、手続きやお金のことが分からなくて家族が大変だったみたいでね。うちではそうならないように、今のうちに一緒に確認しておきたいなと思って」

このように、「親の安心を思って」という姿勢で話すのがポイントです。
子どもが親の財産を知りたいのは「管理」ではなく「支援」のため。
「いざというときに手続きをスムーズにしたい」という目的を伝えることで、親も安心して話に応じやすくなります。
必要に応じて第三者を交えると、感情的にならず冷静に話し合うことができます。


援助できる金額を冷静に見積もる

介護が始まると、「どこまで援助するか」を考える場面が増えます。
介護保険を上手に使っても、交通費や生活費、施設の追加費用などは想像以上にかかります。
ここで大切なのは、自分の生活を守ることを優先する姿勢です。

 

仮に親にほとんど財産がない場合でも、子どもが無理をして支援を続ければ、自分の家計が崩れてしまいます。
介護は数年単位で続くことも多いため、「ここまでなら援助できる」という上限を決めておきましょう。
仕事を辞めて介護に専念すると、一時的に親のお金でやりくりできても、親が亡くなった後の再就職や自分の老後資金づくりが非常に厳しくなります。


働きながら介護保険外の民間サービス(家事代行や見守り支援など)を上手に利用した方が、結果的に家計への負担は少なくなります。また、民間の保険外サービスよりの安くという場合には、お住いの社会福祉協議会やシルバー人材センターなどの利用も選択肢の一つになります。


お金は親のために使い、自分のお金は守る

相談の現場でよく見られるのは、「親のお金を使うこと」へのためらいではなく、
「自分のお金まで使わざるを得ない」ことへの不安です。
それは決してわがままではなく、当然の感情です。


生活費や老後資金に不安を抱える今の時代、子ども自身が家計を守ることは、むしろ責任ある選択です。

介護は「親の財産をどう活かすか」を中心に考えること。

認知症で判断能力がなくなる前に備えて家族信託

認知症で判断能力がなくなる前に備えて任意後見

 

そして、自分の資産は「守る対象」として明確に線を引くこと。
その結果、親も子どもも無理をせず、安心して暮らすことができます。

 

お金は貯めておくだけでなく、安心をつくるために使うものです。
「親の財産を親のために使う」「自分の資産を自分の未来のために守る」──
この二つを両立させることが、介護と家計のどちらも守る最善の方法です。

 

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