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40代から始める!介護費用の不安を減らすための準備

40代のあなたにとって、介護という問題はまだ先のことのように感じるかもしれません。

 

しかし、介護は予期しないタイミングで突然襲ってきます。

 

親が急に介護を必要とする状況に直面することもあれば、あなた自身が親の介護を見守る立場になることもあるでしょう。

 

私自身も35歳くらいの頃に親が介護を必要とするようになりました。

 

突然、電話がかかってきて状況を知らされ、驚きと戸惑いの中、すぐに帰省したことを今でも鮮明に覚えています。

 

その時、私は何とか親が助かってほしいという一心で、介護費用のことを考える余裕は全くありませんでした。

 

しかし、いま振り返ってみると、事前に介護にどれくらいの費用がかかるのかを知っておけばよかったと強く感じています。

 

もし、ある日突然親が事故などに遭い、介護が必要になった場合、急な費用負担に直面することになります。

 

このような事態に備えるためにも、今から介護費用について真剣に考え、準備を進めることが非常に重要です。

 

40代から介護費用の不安を減らすためには、早期の準備と計画が欠かせません。

 

このブログでは、あなたが今できる準備をご紹介します。


介護に備えた「心構え」

介護に関する大事なポイントは、「心構え」です。

 

40歳になると、公的介護保険制度の第2号被保険者として、介護保険料を支払う義務が発生します。

 

これは、介護を「自分ごと」として考え始めるタイミングとも言えるでしょう。

 

介護はどんなに事前に準備をしていても、肉体的・精神的・経済的な負担がかかります。

 

しかし、心の準備ができていれば、実際に介護が必要になった時に冷静に対応できる余裕を持つことができるのではないでしょうか。

  • 親の介護が現実的な問題になったときの心構え

介護が必要になった時、最初にするべきことは、親の体調や介護の状態などを正しく理解することです。

 

介護が本格的に始まる前に、親の健康状態や生活環境などをしっかりと把握し、どの程度の介護が必要なのかを見極めることが重要です。

 

また、介護が必要になった際には、まず「地域包括支援センター」に相談することをおすすめします。

 

地域包括支援センターは、高齢者の介護・医療・福祉などに関する総合的な相談窓口であり、親の介護度に応じた支援やサービスの紹介をしてくれます。

 

また、誰かに介護を任せる前に「自分がどこまで関わるか」をあらかじめ考えておくことも大切です。

 

突然の介護で生活が一変するのを防ぐためにも、あらかじめ情報を集め、将来を予測しておくことが冷静な対応につながります。

  •  自分自身の将来に向けた心構え

40代は、親の介護だけでなく「自分自身の将来」にも目を向けるべき時期です。

 

将来、もし自分が介護を受ける立場になったら。


そんな可能性を想像するのは、まだまだ早いと感じるかもしれませんが、備えは早いほど安心です。

 

自分の健康を維持すること、老後資金を計画的に準備しておくこと、そして将来必要になるかもしれない介護への備え。


こうしたことを少しずつでも始めておくことで、将来に対する不安を軽減し、安心して日々を過ごす基盤が築かれていくのではないでしょうか。


介護費用をカバーする「家計の見直し」

40代になると、公的介護保険の「第2号被保険者」となり、保険料の支払いが始まります。


それと同時に、親の介護費用や、将来自分が介護を受けるときの費用をどう準備するか。

 

そんな現実的な課題にも、少しずつ向き合う必要が出てきます。

 

とはいえ、40代は何かと出費がかさむ時期。


子どもの教育費や住宅ローンの返済、生活費に追われ、「将来のことまで考える余裕がない」と感じる方も多いのではないでしょうか。


しかも、自分の介護が必要になるのは、もしかすると40年も先の話かもしれません。

 

それでも、「早めの準備」が後々の負担を大きく左右するのも事実です。

 

今の生活の中で無理なく備えていくためには、まずは家計の見直しが欠かせません。 

 

①生活費の中で「使途不明金や無駄」を見つける

 

はじめに取り組みたいのが、毎月の支出の見直しです。


とくに、「何に使ったかわからないお金」や、習慣的に支払っているけれど実は不要な支出がないか、チェックしてみましょう。

 

もし、家計が赤字になっているようであれば、保険料や携帯代といった固定費を見直すことも検討しましょう。


毎月少しでも「黒字」を出せる状態をつくることが、介護費用準備の第一歩です。

 

なお、家計簿をつけていない場合は、最低でも2〜3か月分つけてみるのがおすすめです。


支出の全体像が見えてくると、ムダが見つかりやすくなり、節約できるポイントが明確になります。

 

②介護費用の準備を始める

 

家計が黒字化できたら、いよいよ介護費用の準備に進みましょう。


NISA」「iDeCo」や「積立貯金」などの活用です。

 

毎月少額でも構いません。

 

大切なのは早く始めて、続けること。


長期的に積み立てを続けることで、将来の負担を大きく減らすことができます。

 

特にNISAなどの非課税制度を利用した投資は、資産形成の強い味方になります。


運用には値動き(リスク)もありますが、「長期・積立・分散投資」を基本とすれば、リスクを抑えながら資産を育てることが可能です。

 

また、預貯金だけに頼るのはインフレ対策として不十分な面もあるため、「現金」と「投資」のバランスを考えた備えが求められます。 

 

③民間介護保険を検討する

介護費用の備えとして、「民間介護保険」の活用も一つの選択肢です。


これは、要介護状態などになったときに、一時金や年金形式などで給付金を受け取れる保険商品です。

 

40代からの加入であれば、保険料も比較的安く、将来の負担を軽減できる可能性があります。


掛け捨てタイプ、積立タイプなど、種類もさまざまですが、シンプルで理解しやすい内容のものを選ぶと、万一の時にも安心です。

 

加入時に健康状態の告知が求められる場合もあるため、健康面に不安がある場合は早めに検討することが大切です。


まとめ

40代という年代は、親の介護、そして将来の自分自身の介護に向けた準備を本格的に始めるのにちょうど良いタイミングではないでしょうか。

 

介護と向き合うためには、心の準備だけでなく、家計の見直しや、保険・積立などの経済的な備えも欠かせません。


少しずつでも始めることで、将来の不安は確実に軽減できます。

 

介護は、まだまだ遠い先のことに思えるかもしれません。


でも、いずれ必ず自分や家族に関わってくる問題です。


早めの備えが、いざというときに慌てず対応できる「安心」につながります。

 

40代から始める介護準備で、これからの人生に安心という土台を築きましょう。

 

もし、「今すぐにでも介護費用や老後資金について考えたい」と感じた方は、どうぞお気軽にご相談ください。


具体的なアドバイスや資金計画を通して、あなたに合った最適な準備方法をご提案いたします。

 

また、もし今、親の介護が心配なら、ぜひ一度、「介護とお金そなえプラン」を検討してみてください。

 

あなたとご家族の未来の安心をサポートします。

 

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