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親の介護で投資はしたいが調べる時間がない。分散投資の効果とは?

投資は余裕資金でしましょう

親の介護で精神的にも疲れていて、将来のために投資を始めたいが調べるの時間もない人も少なくないでしょう。

 

投資を始めるにあたって、まずは、お金の色分けをしましょう。

  • 生活資金や緊急資金
  • 今後、使う予定があるお金
  • 10年以内に使う予定のないお金(余裕資金)

この中で、投資に使うお金は余裕資金です。また、毎月赤字の人は、まずは黒字にしましょう。収入を上げるか、支出を抑えるかしかありません。簡単なのは、支出をおさえることではないでしょうか。ただ、支出をおさえるよりも、副業で成果が出始めている等収入を上げる方が簡単だとか思う人は収入を上げて利益を増やしましょう。

 

日々の生活の中で、意外と何気なく使っているお金があります。使途不明金です。使途不明金をなくすように心掛けるだけでも効果は少なくありません。

 

固定費の見直しが効果は大きく、生命保険料や通信費などがあたります。趣味や食事等楽しみにしているところに削減すると場が続き出来なくなる恐れがあり、最後の手を付けましょう。

 

 

分散投資には資産クラスの分散だけでなく、地域分散、時間分散、銘柄分散も必要

分散投資は、資産運用において非常に重要な概念です。なぜ分散投資が重要なのかというと、リスクを軽減し、投資の安定性を高める手段となるからです。

 

昔から投資には「すべての卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。一つのカゴに卵をすべて入れておくと落とした時に、卵が全部割れてしまいます。資金も同様に、1つの資産に集中しないで、複数の種類に分散して投資することによって、リスクが 分散され、リターンの安定度が増す効果 があります。

 

具体的には、株式と債券を組み合わせたバランスの取れたポートフォリオを考えてみましょう。このポートフォリオは、株式市場が不安定な状況にあるときでも、債券が安定した収益をもたらすため、投資全体のリスクを軽減する効果があります。株式市場が低迷しているとき、債券が安定したリターンを生む可能性があるため、全体のリスクが軽減されます。

 

また、地域別に分散投資を行うことも、非常に効果的です。例えば、アメリカ、日本、欧州、そして新興市場のアジア地域に分散させることで、特定の地域経済が低迷した場合でも、他の地域の資産が安定したリターンをもたらす可能性を高めることができます。

 

アメリカや日本、欧州、アジアなど、異なる経済環境や市場特性を持つ地域に投資することで、一方の市場が不況に陥った際の影響を和らげることができます。

 

分散投資することによって、一部の資産が大きく下落することがありますが、他の資産がその影響を相殺する可能性が高まります。これにより、投資家は比較的安定したリターンを得ることが可能ではないでしょうか。

 

つまり、分散投資の観点からは、投資先の地域の分散や資産クラスの分散、銘柄分散、時間の分散することで 資金を適切に管理し、バランスの良いカゴの組み合わせを検討する必要があります。

 

 

なお、分散投資に対する理解を深めることは、特に投資を初めてする人にとって非常に重要なポイントです。投資をはじめてした場合に、特定の資産に一括投資して、高リターンを狙いたがるのではないでしょうか。私も初めて投資したときは一括投資で高いリターンを狙っていました。このような投資は、予想外の損失につながるリスクが高まることを意味してます。

 

分散投資を実践することにより、資産を効率的に運用し、安定した成長を期待できるようになるのではないでしょうか。資産運用の成功するには「分散投資」が鍵と言っても過言ではないでしょう。 

※参考 金融庁 基礎から学べる金融ガイド

リスク(標準偏差)を数字で確かめましょう

リスクとはバラツキのことです。例えば、期待リターンが2%、リスク(標準偏差)が5%の資産を100万円保有している場合、どのように数字でとらえたらいいのでしょうか。

 

この資産の平均は2%ですが、変動なく2%ではありません。上がったり下がったりします。平均が2%ということです。

 

前提として、株式や投資信託などのリターンは正規分布のグラフに近くなると言われています。

約68%(約3分の2)の確率でマイナス3%からプラス7%の範囲の幅におさまります。金額にすると97万円~107万円の範囲内ということになります。約95%の確率では、マイナス8%から12%の幅の中におさまります。つまり、92万円~107万円です。

 

例えば、GPIFの23年度業務概況書によると外国株式は期待リターン7.2%(年率)、標準偏差は24.85%(年率)になっています。

 

95%の確率で100万円投資した場合、マイナス42.5からプラス56.9%も範囲内になります。つまり

57.5万円~156.9万円の範囲内です。

 

購入する前に、どのくらいまで下がる可能性があるのかを把握しておくことが大事です。事前に把握しておけば冷静に判断できます。

 

GPIF23年度業務概況書

まとめ

親の介護などで投資はしたいが、なかなか勉強する時間がとれない方なども少なくないでしょう。「長期・積立・分散」投資を基本としてみてはどうでしょうか。分散においては、特定の資産だけではなく、資産クラスの分散、銘柄の分散、地域の分散、時間の分散を行うことでリスクをコントロールしてより高いリターンを目指しましょう。また、リスクの数字の意味を理解することによって、相場が下落した場合でも冷静に判断できるのではないでしょうか。