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ライフプランを考えよう

ライフプランとは、将来を予測し、いつ、どんなライフイベントを迎えるか考え、人生をプランニングすることです。いわゆる、人生設計図のことです。自分がどのような人生を送りたいかを考えてライフプランを立てることによって、どのような準備が必要かが具体的に見えてきます。

  • 先々のライフイベントに事前に備えることができる
  • 楽しみや夢をより現実に近づけられる
  • 将来に対する漠然としたお金の不安を解消できる
ライフプランに基づいて必要なお金を把握したうえで、資金計画を立てることができます。つまり、先を見据えたファイナン
シャル・プランニングがあると「理想とするライフプラン」をかなえることもできます。
ライフプランを立てるのに、まずは、「将来の夢、楽しみ、希望、理想の暮らし」をイメージしてみましょう。そのうえで、

自分なりのライフプランを立てましょう。このときに、重要なことは、あくまでも予定であり、あまり考えすぎないことです。また、夢や目標、イベント等にかかる費用をともに書き出してみましょう。

 

次に現状分析を行います。この現状分析が夢をかなえる第一歩になります。

  • 年間の収支から家計の貯蓄力をチェック
  • 収入は可処分所得で把握
  • 支出は大まかに把握
  • 純資産の確認から基礎体力のチェック
  • 保険商品は解約返戻金の金額
  • 株式等は時価評価

現在の貯蓄力で赤字の方はすぐにでも改善が必要です。また、黒字なのに貯金ができていない方は使途不明金がある可能性があり、家計の収支を再確認しましょう。また、いま家計簿をつけていない方は注意が必要です。私の知っている限り、大雑把でも家計簿をつけている人は貯蓄が出来ている方が多いです。最近は無料アプリなどありますので活用してみてはいかがでしょうか。留意点は、決して細かいところまで記録しようと思わないことです。2~3ヶ月家計簿をつけていくと大体わかってきます。

 

次に優先順位をつけてライフイベント等にかかり費用を把握します。そしてキャッシュフロー表を作成して確認していきます。

  • 現状の分析と評価をし、問題があれば対策と計画を立てる収入を増やす、支出を減らす
  • 資産寿命を延ばす
  • 人生の計画が変わったら、CF表の見直しが必要
  • 夢を叶えるため長期的な視野で家計を見ることが大切

特にセカンドライフのポイントは、「資産寿命と健康寿命をのばす」ことです。そのためにも、生涯現役も選択肢のひとつではないでしょうか。働くことによって、規則正しい生活で健康を維持し、老後の収入の柱である公的年金(基礎年金と厚生年金の両方)の70歳まで繰下げ受給(5年繰り下げることで42%増)も検討することができます。ただし、81歳11か月前に亡くなると65歳でもらった方が得になります。また、75歳まで繰り下げた場合(10年繰り下げることで84%増)は、86歳11か月よりも長生きしないと得になりません。平均寿命ではなく平均余命を参考にしてはどうでしょうか。

 

金融資産では、まずは、「リスクとリターン」をしっかりと理解することが重要です。リターンとは、どれくらい儲けられそうかという見込み(期待収益率)のことであり、リスクとは、「ブレ幅」のことをいい、「ブレ幅」が大きいほどリスクが大きいといいます。そして、リスクとリターンは常に表裏一体です。つまり、リスクの高い商品は損失の危険性も高くなるのと同じだけ期待できる収益も高くなります。以下イメージ図です。

 

(出所:長期・積立・分散投資とNISA制度20201013日金融庁 総合政策局 総合政策課

 

資産運用では、ご自身のリスク許容度を把握(絶対額)し、生活に無理のないお金で投資を始めることが重要です。最近では一般NISAや積立NISAもあり、しっかり基本を理解したうえで始めてみてはいかがでしょうか。