介護費用とリースバック

自宅を活用した介護費用の捻出には「リバースモーゲージ」の他に「リースバック」があります。自宅を専門の不動産会社に売却して、その売却した自宅を賃借してそのまま住み続ける方法です。

 

特に、今すぐにでも介護費用の捻出が必要な方には活用できそうです。「メリット」としては短期間で現金化できる。その他にも、例えば、夫が介護状態となり、介護費用を捻出するためにリースバックを利用する場合です。夫が有料老人ホームへ入居した場合でも妻はそのまま(前)自宅に住み続けることができます。しかも、将来的に買い戻すこともできます。

 

資金用途に制限はないので介護費用の捻出のためだけではなく、老後の資金の捻出にも対応できます。なんといっても環境を変えずに今まで通りの生活ができるのが最大のメリットです。

 

一方、「デメリット」は売却価格が通常売却するよりも安くなり、毎月の家賃は通常の家賃より割高になります。また、敷金・礼金などもかかるためランニングコストには注意が必要です。

なお、自宅所有者が認知症などで判断能力がない場合には、契約はできませんので、活用する場合には判断能力のあるうちに決断する必要があります。

 

介護、相続、遺言、家族信託など暮らしのお困りごとから、副業、起業、会社設立、許認可、外国人ビザ申請などビジネスのお困りごとまで

カワムラ行政書士事務所